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投稿日:2016年10月25日

根拠


いつも日本各地を唄いまわっているように皆さん思ってくれてます。それはそれで嬉しいのですよ、でもじつは意外と広島にいたりして。
昨日は朝から夕方まで広島市を西から東へと場所を大移動してのウクレレレッスン。わしのレッスンスタンスは、人それぞれのペースに寄り添って、音楽の楽しさを感じてもらえるお手伝いなのです。
レッスンを終えて夜はヒートウェイブ山口洋氏のソロライブを観にヲルガン座へ行く。

店に入るやいなや受付に立つ主人のゴトウイズミに今日は上?下?、上よね。と言われた。

偶然にも上階のふらんす座ではぱんぱかトリオ椎名さんのソロ企画の日でもあったのである。

いや、下です。

と答えると彼女はわしにウラギリモノね。と優しく言い放ってくれた。

そんなユーモアと、山口氏を敬愛する知人たちとの会話を楽しむ。

日本中あちこち唄いまわったりする生き方なのと、ここ近年のSNSの普及とやらで、もはや地元って何なのかなと思ったり、久しぶりって言葉はお互いの距離に比例するのではなく縁に比例する言葉なのだなとか思ったりしてるのですが。やはり昔から知っている揺るぎないぬくもりを感じてしまう事が地元ってやつなのかな。ライブ前の心地よいひと時でした。
久しぶりに観る山口洋氏のソロライブ。

今までとは違うぬくもりを感じたライブでした。30年以上も唄い続けている彼の音楽は研ぎ澄まされ鋭利を通り過ぎてしなやかです。そして、自分は彼の音楽を20代後半から聴いているのですが、昔の曲を聴くとその頃の事を思い出してしまう。その思い出し方が昨日、明後日の事でなく10年以上前の事なのでなんだか歳とったなあとも思ったりもした。根拠のない自信。そんな言葉が思い浮かぶ。20代の頃はその根拠のない自信に向かって祭りの焚き木の如く激しく燃えていたい自分ではあったけれど、今はあの頃に比べてゆっくり燃える暖炉の炎のようなのがいいかな。

アンコールラストで唄った満月の夕。この唄にはほんとうに沢山の縁も頂きました。ありがとうございます。
ライブ終了後は1階の十日市アパートに寄り道。ふらんす座でのライブを終えた椎名さんと合流。仕事帰りのシュウさんと、わしと同じくしてウラギリモノだった人たち2名とで椎名さんを囲んで乾杯。ここでもオモロイ話に花が咲く。
次の自分、これからの自分。いつも模索しているのですが

いい刺激を受けた夜でした。

ありがとう。